吸収効率

葉酸が予防してくれる悪性貧血

貧血は急に発症するものではありません。
血液の中にある赤血球は、全身に酸素をいきわたらせる働きを持っています。
赤血球が作られると、約4か月間は全身に巡り働きますが、新しく生まれ変わった赤血球の働きが悪いと全身が酸素不足に陥ります。
そのため、赤血球を作り出す栄養素である鉄分や葉酸、ビタミンB12などが不足すると、悪性貧血を起こす可能性があります。

葉酸が不足して起こる、もっともはっきりとした症状が悪性貧血です。
鉄分が不足して起こる貧血もありますが、それとは別で、血液中の赤血球が正常に生まれ変わることができなくなり、酸素が全身へといきわたらなくなってしまうというものです。
体が常に酸欠状態となり、貧血の症状がずっと続きます。
立ちくらみ、めまい、息切れ、動機などの症状が一般的です。

葉酸は、身体の赤血球を正常に働かせるためには必要不可欠な成分です。
もし不足すると、悪性貧血を起こすばかりか、口内炎ができて治らなかったり、胃潰瘍ができるというケースもあります。
妊娠している方は特に、悪性貧血になってしまうとお腹の中の胎児へも酸素が行き渡らなくなってしまうため、赤ちゃんの病気発症のリスクを高めてしまいます。

葉酸が不足しているかどうかは、病院で検査をしてもらわなければわかりません。
そこで検査をしてもらって、万が一不足しているようならすぐにでも摂取をすべきですが、一度摂取したからと言って赤血球の働きが正常化できるわけではないので、継続的に摂取を続けなければいけません。

そこで、悪性貧血を予防・対策するためにも、葉酸を継続的に摂取すべきだと言われているのです。
サプリメントなどから摂取できますが、食べ物からも摂取できるので、どういった食べ物に含まれているのかを把握しておくと良いでしょう。

妊娠中におすすめの食べ物といえば、鶏レバーやホウレンソウなどの緑黄色野菜です。
葉酸だけではなく、ビタミンB12や鉄分なども含まれているので、妊娠中の方は積極的に摂取をすべきです。
食事から摂取ができない方は、サプリメントを活用すると良いでしょう。