吸収効率

葉酸の摂取を意識するタイミングに「遅い」はある?

葉酸は女性に良い栄養素で、特に妊娠中の方に良いとのことですが、実は妊娠する前から妊娠初期のタイミングで一番必要な栄養素なのです。
つまり、妊娠したい方にとってとても良い栄養素であり、意識するタイミングが遅かった、ということも考えられます。
では、摂取するタイミングに、“遅い”ことはあるのでしょうか。

結論から言いますと、葉酸を飲み始める、または葉酸の摂取を意識するタイミングに“遅い”はありません。
特に妊娠中の方は、後期からでも進んで飲み始めましょう。
その経緯について具体的にご紹介していきたいと思います。

まず、妊娠前から妊娠初期の頃に葉酸サプリを飲むと、神経管閉鎖障害のリスクを軽減できると言われています。
葉酸不足の場合神経管閉鎖障害を発症する可能性が高くなるとも言われていますが、実は神経管閉鎖障害は約1万人の出産のうち6人で、死産も含むと言われているのでとても可能性は低いのです。
しかも、葉酸が不足していると必ず起こるというわけでもないため、妊娠前に飲んでいなかったからと言って問題はありません。

「気づくのが遅かった」と感じる方も多いかもしれませんが、葉酸を飲み始めるタイミングに遅いはありません。
人は1日に0.4㎎の摂取量を必要としますが、たいていは食事から半分の量は摂取できています。
0.1㎎も摂取できていない人の方がまれです。

妊娠後期から飲み始めることもとても良いことです。
辛い便秘を解消できるばかりかむくみの予防、赤ちゃんへしっかり酸素が行き渡るように、体調を整える効果などを得ることができます。
目に見えない栄養を不足しないよう補うのは大変かもしれませんが、「遅すぎるのではないか」と心配して自らストレスを増やすより、安心して摂取されることをおすすめします。

厚生労働省は、食べ物から摂取できていない栄養素は栄養補助食品やサプリメントなどから摂取するよう推奨しています。
また、葉酸はガン予防効果もあることでより注目されてきています。
とはいえ、サプリメントを必ず飲まなければ、病気が起こる、というわけではありませんので、ご安心ください。