吸収効率

鶏レバーの葉酸含有量

ビタミンBの一種である葉酸は、妊娠中には特に摂取したい栄養素です。
厚生労働省は、1日240ug程度は摂取するようにと推奨していますが、妊娠中には特に1日400ug以上摂取するよう言われています。
葉酸を多く含む食品に鶏レバーがありますが、含有量は多いもののその他の栄養も豊富に含んでいるので注意が必要です。

鶏レバーには葉酸がたくさん含まれています。
100gあたりの鶏レバーは、だいたい串焼き1本分、もしくは一口サイズに切った鶏レバーが5つ程度ですが、葉酸を1,300μg含んでいます。
1日に必要な量は妊婦さんの場合400μg程度ですが、食品から摂れる量は80%程度、そして体内では半分が吸収されるそうなので、鶏レバーを食べた場合、1,300×0.8×0.5μg吸収できるというわけです。
計算すると、だいたい520μg程度なので妊婦さんは毎日1串食べるだけでしっかり葉酸を摂取することができます。

ですが注意してほしいことがあります。
鶏レバーには葉酸だけではなく、その他の栄養も豊富に含まれています。
たとえば、ビタミンAです。
ビタミンAは、過剰に摂取すると奇形児が生まれるリスクが高まると言われています。
鶏レバーには、100gで14,000μg以上ものビタミンを含んでいるので、1日7,800μg以上のビタミンを摂取すると危険な状態になります。

毎日鶏レバーを食べるのは、奇形児のリスクを高めてしまうことになるので、貧血や葉酸不足を対策するなら、鶏レバーは週に数回食べる程度にしておいた方が良いでしょう。
もしくは、他の食材とも合わせてバランスよく食べ、毎日食べることだけ避けてください。

せっかく体に良い栄養素も、食べ過ぎては意味がありません。
過剰に摂取すると危険な症状を引き起こす可能性があります。
もし、特定の栄養だけを摂取したいのであれば、サプリメントを活用しましょう。
特に妊娠中には、カルシウムやビタミン、たんぱく質などもバランスよく摂取し、どれも過剰摂取とならないよう注意してください。