吸収効率

ブロッコリーの葉酸含有量

葉酸とは、ビタミンの一種で、身体の中の血液を作り出すために必要な栄養素です。
名前の通り、葉っぱに多く含まれている栄養素で、特に緑黄色野菜に多く含まれています。
緑の野菜をイメージした時に思い浮かぶブロッコリーですが、ブロッコリーには一体どれくらいの葉酸が含まれているのでしょうか。

葉酸は、ホウレンソウ、ブロッコリー、キャベツ、枝豆などに多く含まれています。
実は、お肉の中でもレバーには唯一含まれていますが、その量は緑黄色野菜には負けます。
どれに一番多く含まれているかは、食材自体の量で異なるので一概に断言はできませんが、ブロッコリーには多くの葉酸が含まれています。
その量は、2房約50gで105μg程度です。

キャベツやアスパラガス、ホウレンソウなどと比べると同じくらいに思えますが、2房というのは食事では意外と多い量ですので、1日に必要な葉酸をすべてブロッコリーから摂取するのは難しいといえます。
ホウレンソウの場合は2株で126μg程度。
こちらも、バター焼きなど調理をしたら、2人前程度の量です。

ブロッコリーに含まれている葉酸は、天然由来の栄養素ですが調理後、体内に摂取できる量は25%から80%程度だと言われています。
そして、体内で使用されるのはその50%程度でしかないため、いくらたくさんブロッコリーを食べたといってもしっかり栄養を摂取できるわけではありません。
そのため、食事から摂取するよりも、サプリメントからの摂取が推薦されています。
特に、妊婦さんへの摂取は厚生労働省がサプリメントからの摂取を推奨しているくらいです。

天然の葉酸を摂取しても全く意味がないわけではありません。
サプリメントを必ず飲まないといけないわけではありませんし、普段の食事からブロッコリーを使った料理を食卓に並べ、積極的に摂取されている方もいらっしゃいます。
ブロッコリーは過熱をしなければ調理ができないため、ビタミンを効率よく摂取するには不向きな食材ですが、とても栄養満点の食材なので進んで食べたいところです。